神保町
これまで
過去3回
入試が終わったら
その日のうちに帰宅していた
今年は
入試が終わったその日も
もう一泊
ホテルに宿泊し
ゆっくりした
次男に
どこか行きたい所ある⁉
と聞いてみたが
特に無いと…
疲れているから
チェックアウトして
どこへも寄らず
帰ろうか
という話になっていた
今日の
お昼12時がチェックアウト
それまで
部屋でのんびりした
チャックアウト後
どこかで
お昼ご飯を済ませてから
帰ろう
という事になった
朝も
ゆっくり寝ていたので
疲れも少し取れたようだ
コロナ禍の都内
これまで
外食は
ほとんどせず
お弁当ばかりだった
入試も終わった事だし
お店で食べよう
という事になった
実は母
行きたい場所があった
神保町の古本屋街
もう何年も前から
気になっていた
長男が
現役受験生の年
都内に連泊するし
入試の日にでも
行ってみよう
と思っていた
でも
今年もそうだったが
受験生の付き添いは
意外とバタバタしている
なかなか行けなモノだ
次男に
そう遠くないから
神保町迄行ってもいい⁉
お昼ご飯
神保町でもいい⁉
と
聞いてみた
次男
お笑いが好き
本当に偶然だが
1年程前
『吉本』の劇場が
神保町に出来たらしい
神保町なら
行ってみたい
という事で
話は決まり
2人で
神保町へ
古本屋街への改札口
が書かれていた
もはや
観光地の扱い
地上に出て感動
母が
想像していた以上の
古本屋の数
チラッと見れば
気が済むだろうと思っていた
大きな間違いだった
ここに
母を放ったら
1時間や2時間では
足らない
どこにも
入ってはいけないと思った
出て来なくなる
次男は
お腹が空いている
母も
そこは同じ
先ずは
腹ごしらえをしよう
近い場所でいいね
と
お店を探す
看板を見つけた
直ぐの場所に
カレー屋さんがあるらしい
今居るビルの裏側
そこでいいわ
行ってビックリ
数十人は居るであろう
行列が出来ていた
ここ
なに…
人気店⁉
行ってみたくなったが
密はイヤだし
待つのもいや
諦め
他を探した
そして
またもやビックリ
あちらこちらで
行列が出来ている
行列の先
ほとんどが
ラーメン屋さん
神保町
初めてきた母
かなり地味な街に見える
母がこれまで
都内で
行くとしたら
若い頃は
渋谷
ある程度の年齢からは
代官山
表参道
他…
子供が生まれてからは
子供が遊べる場所や
豊洲の様な
大型施設
そんな場所に比べたら
地味にしか見えない
ところが
とても
気に入ってしまった
古本屋さんを
じっくり見たくなった
時間が必要
出直した方が良さそうだ
丸一日
神保町の日を決めて
出直す事にした
お昼ご飯のお店を探した
ラーメン屋さんが
とにかく多い
行列も多い
神保町は
古本屋街でもあるし
ラーメン激戦区でもあった
他にも
焼きそば屋さんと
天ぷら屋さんに
行列が出来ていた
なかなか面白い街
だと思った
今日は
ラーメン以外がいい
と
次男が言うので
ラーメン以外を探した
なかなか
これといったお店に
出会わない
疲れたので
何でもよくなっていた2人
カレー
の文字が目に止まった
またカレー
カレーに
当たりはずれは
そうは無い
カレーの看板の出ていたお店に
入ることにした
建物の地下
行ってびっくり
ほぼ満席
道路からは
全く見えなかったので
分からなかった
実は
人気店だった
出入り口は
開けてあった
その出入り口に一番近く
他からは
離れた席に案内された
カレーと
飲み物
なぜか
焼きりんご
メニュー表には
これしかなかった
カレーで勝負のお店
という事が分かる
次男は
ハヤシライス
(カレーではない笑)
母は
何の情報も
下調べも無い状態で入った
どんなカレー(ハヤシライス)
かは
見なければ分からない
来た
昭和の入れ物に入って来た
実に
シンプル
一口食べて思った
実に
美味しい
この独特のスパイスの効いた味
他では
なかなか味わえない味
これは
また来てみたいと思った
満腹になった2人は
そこから
『吉本』劇場に向かう
近かった
新しくて
意外と
お洒落な外観だった
ほんの少し
グッズを売っていた
今日も
お笑い劇場開演されるらしい
次男に
観たければ
時間はあるから観てもいいよ
と言ったが
好きな芸人さんが
別の日に入っていたので
また今度にする
といった
吉本に
近付いただけなのに
嬉しそうな次男
劇場を後にした
そのまま
駅に向かった
その途中にも
古本屋が軒を連ねていた
2軒ほど
立ち止まり
外に置かれている本を
眺めた
その中に
『星の王子さま』
300円
を発見
買った
初版は
昭和37年
母が購入したモノは
昭和39年
第7版のモノだった
母より古いモノ
カバーもあり
状態は良かった
記念に
これだけでも購入出来て
満足
4年越しの
神保町へ行きたい
が叶った日
そして
夕方の電車で
家路につく
次男は
ようやく
ホッとした顔になっていた
この日の
何でもない
ブラブラした一日も
きっと
ずっと
忘れない
つづく
✐✐✐✐✐